どうも、ラジャです。
東京に友人がいる。
その友人は音楽と酒を愛する旅人だ。
昔、彼が旅をしていたときに僕の自宅に泊め、飯と酒を提供した事がある。
旅人には飯と酒を。
良い言葉だ。
次は僕が旅人になる番だ。旨い酒と飯をご馳走になろう。
あと、エステにも行こう。
エステはついで。あくまでも「ついで」。
ただ、どんな理由があったとしても読者の心には疑念しか生まないだろう。
まあ、仕方がない。それが僕の生きざまなんだから。
旅は2泊3日。東京への旅。
行ってみよう!!!
旅の準備
実は、今回の旅は前々から計画していたわけではない。突発的な「思い付き」。
なんなら、朝方に旅へ出ようと決意して夕方に出発。そこにはなんの計画性もなく行き当たりばったりがギュッギュっと濃縮還元されている。
そもそも、僕には現金がない。
いや、言い方を変えると3000円しかない。
銀行にも
机の引き出しにも
夢の中にも
3000円しか現金がない。
そんな状況で旅に出るのは無謀としか言いようがない。というか、無理。
ただ、現金がなくても旅に出れてエステに行ける方法がある。
それは・・・。
魔法のカード~
そう、このカードは来月の僕の経済力を下げるかわりに今月の経済力を上げる効果をもつ。
言うて切り札。ラストカード。ナチュラル9。
残念な事に魔法のカードが使えるエステは多数存在するのだ。
来月の僕には泣いてもらおう。
東京への道
出来るだけ節約しようと思った。まずは、交通費をどうにかしないと。
飛行機、新幹線はダメだ。金がかかりすぎる。
やはり、車しかないか。
しかも、高速代を削ればガソリン代くらいしかかからない。たかだか300㎞。ガソリンを2回満タンにすれば余裕じゃない。
完璧。完璧すぎる。マネーイズタイム。金を時間に変える。
世の中の時間に追われている人達よ。
こうやって時間を使って金を節約する男もいるんだ。
どうだ。まいったか。
そんなアホみたいな気持ちを掲げ、僕は愛知県から飛び出そうとした。
が・・・。
いざ、静岡県に入った辺りで突然嫌気が指してきた。
たかだか、小一時間で僕の信念は早くも打ち砕かれる。
退屈なり。
そもそもゴールが遠すぎて、終わりが見えない。
これが、よく世間で言われる「目標は近い所に立てなさい」と、いうことか。
痛感した。もう、嫌になった。ウンザリ。
僕は折れた心を抱えたまま国道1号線から、静岡駅へ向けて車を走らせた。
今日は静岡で1泊しよう。
※僕の静岡イメージ
それが、その時の僕にとっては最善の策だった。
今思えば、素直に高速使っておけばよかったのに。と思う。
静岡で山賊になる
静岡駅に到着した僕は、すぐさまbooking.comでホテルを予約した。
駐車場代込みで6500円ポッキリ。これは安いと思う。
キッチリと魔法のカードで精算。
ホテルへ到着したのは夜8時頃。精神的に疲弊していた僕は、休憩することなく夜の街へ繰り出した。
初めての街。静岡。
あてもなく、静岡駅周辺をウロウロ。
居酒屋等々、ご飯とお酒を楽しめるお店をたくさん見つけた。しかし、すぐには入らない。
理由は、クレジットカードを使う事に躊躇していたからだ。
もし、万が一カードが切れなかったらお金を支払う術がない。現金は3000円。仮に払えなかったらアウト。
そんな心境で、初めての土地で初めてのお店に入るのは、思ったより勇気がいる。
しかも、僕は飲食店で働いているからこそ、金が払えない客への執拗で陰湿な追い込みがどんな辛さか理解している。
というか、お店にかなり迷惑をかける。
それだけは、回避したい。
考えた結果、繁華街の中にある「某大手チェーンの居酒屋」に入ることにした。ここは、安い。万が一カードが切れなくても3000円以内に抑えれば支払える。しかも、入る前にコンビニでタバコを買い、カードで払える事を確認した。
完璧の所業。もう穴はない。
完・璧♡
僕は堂々とお店に入り、これみよがしにビールを注文。
僕が貧乏乞食だとバレないように、優雅に気品に満ちた雰囲気で店員に尋ねた。ちなみに、僕の貴族イメージは賢明王と呼ばれたフランス王シャルル5世だ。
おい、店員くん。この一般大衆向けの店は、カード切れるのかい?
当たり前だろ。この貧乏乞食。
第一関門、突破。
食事は、極端に抑えた。焼き鳥数本と味付け卵。これで十分。至高のつまみ。
旨い。しかし、この時の僕は極度の二日酔い。ちなみに二日酔いとは体の水分が酒の分解に使われ、脱水症状になっている状態らしい。
まあ、友達が酔っ払って話していた事だから真意は定かではないが僕は信じている。
信じる者はなんとやら。
そんな二日酔いで飲む1杯目のビールは不味い。体がアルコールを拒否している。
ちなみに、その時のツイート。
思いつきで静岡に来た。
— ラジャ (@rajamaniax) 2019年2月4日
絶賛二日酔い酒鬱バースト中。ビールが全然おいしくない。
なぜ、僕は静岡にいるんだろう。
ウッウッ。
こんな事をシェアしてもしょうがないが、そんな気持ちを吐露したかった事を察してほしい。
しかし、酒の力は偉大だ。
そんな状態で3~4杯飲んだら、二日酔いやカードの不安は何処吹く風。
豪快。豪傑。
まさに山賊。
こうなると、手を付けられない。
暴走。
さあ、ここから先どこへ行くかは皆様次第。よろしくお願いします。
— ラジャ (@rajamaniax) 2019年2月4日
ちなみに、1人です。
希望はおっぱぶですが、1人で行くにはハードルが高いです。なので本当におっぱぶでいいのか?という不安と期待が僕の脳内で入り乱れてます。
おっぱぶに行ってきます。
— ラジャ (@rajamaniax) 2019年2月4日
無料案内所は使いません。なぜなら僕は交渉に自信があるからです。夜に生きる男の本気を見せましょう。
tha koziki style
ニンマリ
こんなツイートをして夜の街へ突入。
魔法のカード大活躍
貴族は山賊になり、繁華街にいた。
ナビ♪ナビ♪ナビ♪・・・という独特のBGMが流れるその街。キャッチ達が至るところに点在し、獲物を探している。
獲物はここにいるぞ。
男達は群がってきて、キャバクラを勧めてくる。
おいおい、僕は同業だぞ。
そして、今は山賊状態だぞ。
知らないよ?知らないよ?やらかすよ?
という事で、70分5000円でキャバクラ1軒目。
40分9000円でおっぱぶ2件目。
60分6000円でキャバクラ3件目。
やりすぎだよ・・・。
終いには、静岡名物「カラオケパブ」へ。3件目に行ったアバター似のキャバ嬢が教えてくれた。
「旅人ならカラオケパブに行くべきだ。」
うんうん。知らない土地で、知らない人たちと酒を酌み交わし、歌い踊る。
これこそ、旅の醍醐味じゃないか。
20000円使って、かなり良い情報を得る事ができた。
そう自分に言い聞かせ、僕はカラオケパブに凸した。
ちなみに、カラオケパブとはスナックのようなメンパブのようなバーのような感じのお店。
歌は心を潤してくれる
歌はいいねえ。
え?
歌は心を潤してくれる。
リリンが生み出した文化の極みだよ。
そう、思わないかい?
碇シンジ君?
しこたま飲んだ。歌ったよ。
他の客達と歌って騒いで、楽しい時間を過ごした。やはり、旅は人生に感動を与えてくれる。良いもんだよ。
ただ、このお店を出てからの
記憶がない。
気付けば、靴を履いたままベッドの上で目が覚めた。
ポケットの中に葉っぱ。
顔に小傷が多数。
割れたスマホの画面。
謎の発信履歴(8件)。
全開の社会の窓。
右膝のアザ。
これは、事件だ。少なからず何かをやらかしている。ただ、覚えていないから悩んでも答えはでない。
こういう場合、悩んでも無駄だから考えるのをやめる。
しかし人間も辞めたくなる。
もう人間やめようかな☆
っと、本気で思った瞬間だった。
その後、体内に残ったお酒を分解するべく夕方まで漫画喫茶で時間を潰す。「ウシジマくん」を一巻から見直し、心の中に闇を貯める。酒鬱の時はこういったブラックな作品に触れるのがいい。
「自分はまだマシだ」と思わせてくれるから。
夕方になり、心の傷がある程度回復した僕は静岡から旅立つ事にした。
なんとなく、静岡県内の「びっくりドンキー」というハンバーグレストランへ立ち寄った。特に理由はないが、異常に旨かった。こういうなんでもない行動が意外と記憶に残ったりする。
ウホッw
東京へ到着
静岡駅周辺から出発して1時間くらい。
高速に乗る事にした。
やはり、下道での運転は無理。長いきついだるいがばい。
まあ、高速でも魔法のカードは使えるしなんとかなるだろう。
颯爽と東名高速に乗り込み、Googlemapを高速&有料道路ver.にきりかえた。到着時間が3時間強から1時間弱へ変更。
いや、高速すげーな!
興奮した僕は適当なパーキングエリアに寄って食事をとる事にした。ここで、なんとなくフードコートで「なめこそば」を注文。もちろん魔法のカードは使用不可で使えない。
本当に何も考えてなかったから、現金で600円支払った。そして、その後自販機で150円のコーヒーをなんとなく購入。この行為が後々、首を絞める事になろうとは思いもよらなかった。
そして、東京に到着しラストの高速か有料道路を降りるとき、事件が起こった。その料金所はカードが使えない。わお。そんな事あるんだ・・・。料金は1000円弱。これで残金も1000円弱。もう一度言うが、僕に残された最後の現金だ。恐らく大概の高校生の方が僕より現金を持っているだろう。
この先、どうしても現金しか使えない場所にうっかり行ってしまえば
こうなる。
まあ、最悪の場合はアイツに頼るしかない。
その後、予約していたメンエスへ行った。この時の詳細は別記事で紹介しよう。
しかしこの時痛感してのは、駐車場料金のバカ高な事だ。20分200円は暴力的だ。旅人を殺しにかかっている。1人でプンスカしていた事はお察しだろう。
友人との再会
友人は狛江市という、都心から離れた場所に居を構えていた。
夜中になると車通りが恐ろしく少なく、歩いている人も「ほぼいない」。
良い街に住んでるじゃないか。さっそく、狛江駅近くのベトナム料理店に入り積もり積もった話を語り合い、カレーとお酒を酌み交わした。
なぜ、このお店なのか疑問だったが、質問はしなかった。
旅人は無粋な質問はしない。流れに身を任せ、その場を楽しむ。
その後は、なんとなくブラブラと街を徘徊し、近所のバーへ。
やはり、久々の再会ということもあり、会話が弾まない。ベトナム料理店からだ。こう、お互いに遠慮していて話の中に距離を感じる。
歌はいいねえ。
あー、カオルくんね!
え?
え?
酒がある程度進んだ後でも、このよそよそしさは消えなかった。
だが、これは仕方がない事かもしれない。人は勝手に年をとる。年をとれば、環境も考え方も変化していく。この事は自然の摂理、「進化」なのかもしれない。
それならば、仕方がない。受け入れよう。それでも・・・
君は僕の友人だ。
こうして、飯と酒をご馳走になり友人の家に泊まった。友人の自宅に入るや否や、フローリングの床にゴロンと寝転び、僕は泥のように眠った。こんな体験は久しぶりだ。極限までの疲れ。気絶ばりの寝落ち。
ふと寒さで目が覚める。部屋は真っ暗で友人は別室で寝ているようだ。
どうやら、僕はそのまま放置さていたみたいだ。
旅人に冷たいな。元旅人よ。
翌日
友人と別れを告げ、僕は
またメンエスに行くことにした。なんとなく、魔法のカードがボロボロに見えた。来月の僕が、泣いている姿が見える。許してくれ。未来の僕よ。これは運命なんだ。ただ、未来の僕でも今回の僕の行為は許してくれる気がする。
日常の僕<旅人の僕
まあ、旅人なら仕方ないか。って、思うに違いない。
メンエス体験の記事は後日。
その後、全ての旅の日程を終え愛知県へ帰宅。これ以上、カードへの負担を軽減すべくオール下道。NO高速。ひたすら愛知県を目指して走りまくった。
住宅街を抜け、山道を抜け、山中湖周辺では鹿を2回も轢きそうになり、Googleマップの到着予定時刻がひたすら長引いていたり、渋滞に巻き込まれたり、BOOKOFFに寄り道したり・・・。
山中湖周辺を車で走ってます。人の気配がなさすぎるし、鹿は横切ってくるし、星がキレイです。 pic.twitter.com/swwKCzjaEM
— ラジャ (@rajamaniax) 2019年2月6日
豊橋市に入った時には、なんか軽く感動した。
いつもは遠いと思っていた豊橋でも、まるで最寄りの街のように思えた。
そして、無事に帰宅し旅は終わった。
旅は、人を成長させる。
そんな言葉を耳にした事がある。ありきたりな言葉だが、この言葉がガッツリとはまる。本当に旅は良い。人との出会い。貴重な体験。日常生活では経験できない物がギュッと詰まっている。
次は、大阪のメンエスに行こう。
もちろん、現金で。
以上。
「東海エステ【裏】日報」。ここでは書けない濃ゆいネタを掲載してます。
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